仕事一筋 [病気と気づくまで]

父は現在64歳ですので、50台の後半から病気の症状は出始めていたということになります。

典型的な団塊の世代ですが、若いころから職人として建設業に従事していました。
仕事ぶりはまじめで、職人としてのプライドを持ち、持ち前の手先の器用さから仕事は順調に進み自身の会社も立ち上げ、時代の流れに翻弄されながらも家族を養ってきたという、どこにでもいる普通の男です。

就職氷河期と呼ばれた時期がありました。 ちょうどそのころ大学を卒業した弟は就職先が見つからず、そんな父の仕事を一緒にやるようになりました。 厳格であった父の元での職人修行は大変だったと思いますが、弟は仕事をこなしやがて会社を父から引きつぐことになりました。


子供のころ、いとこの学校で手作りのたこあげ大会が毎年年始にあり、父はよく竹と和紙を使って手作りのたこをいとこにつくってあげていました。
父の作るたこはよくあがり、その学校で毎年優勝するような出来で、よくいとこが表彰状をもって遊びに来たことを覚えています。 

また、自宅を自分の好きなように増改築するのも好きで、ある日押し入れとして使っていた場所がキッチンとつながり母がずっと欲しがっていたキッチンカウンターになってしまったり、浴室を基礎から手作りして広いお風呂を作ってしまったり、趣味の洋ランを育てる温室を庭に自作するなど、手先の器用さ、繊細さというのは突出していたところがありました。

病気になり、あとから聞くところでは、そういった 「生真面目」 「綿密」 な性格のひとというのは、こまかなストレスを常に頭に抱えているということなのか、そういった脳の病気にかかることが多いということでしたが、
それがそのころの本人や家族にとって、几帳面な性格のあだとなるものがあるということなど、知る由もなかったのです。











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